私たちは年齢的にも急いで結婚した為に

「彼女」でいた時間は少ない・・・

結婚したらいろいろお出掛けしてデートして楽しめばいい

そう思っていた

現実には

子供が出来ずに不妊治療で病院通い・・・

彼は２３歳の頃に買った新車？を乗り続けている

彼はペタンコなスピードが出る車がお好みらしい・・・

デートの時

私は好きな車種じゃない・・・ぺたんこな車

ラウンドクルーザーやエクストレイルのような車が大好きな私

結婚すれば

彼も大黒柱となり

家族が増えるわけだし

気持ちが変わり

ベビーカーとか

出し入れしやすい少し大きな車に買い替えてくれるはず！

そう勝手に思っていた

友達の旦那さんも

姉の旦那さんも

もちろん、私の父も

家族が出来てファミリーカーになったり

自分の趣味の車から大きめな車に買い替えている

今の彼の愛車は

本当にぺたんこな車

座る時も

ドスン！と腰を落とす感じで深い

車から降りる時は

よいしょ！とどこかをつかまりながら腰を上げるくらい

立ち上がるのが大変なのだ

たまに、両親を乗せた時も

よいしょ！

という言葉は必須となり

「この車ホント低いのねー乗り降りが大変ね」

と言われる

約２０年乗ってきた

あらゆるところが傷だらけで

あらゆるところが壊れて修理に出す

窓も開けたら閉まらなくなったり

ワイパーなんて

錆びてオレンジ色に変色している

『結婚したら大抵の方は車を家族向けに買い替える方が多いですね』

そう言ってくれた車メーカーの担当営業さん

彼は笑って

「そんなの誰にでも言ってるさ！営業の一つだもん」

と私に話す

いや、、、

本当に奥さんが運転することもあるし

年を取った両親を乗せることもあるし

子供が出来たら乗せる荷物も多くなるし

絶対にファミリー向けの車へ買い替えるものでしょ？

ファミリー車みたいな８人乗りの大型じゃなくていい

今のペタンコより大きな車であれば、それでいい

なぜか彼は断固として車を変えようとしない

今回、不妊治療を始めて手術があったりして

お腹が痛かったり、安静にしなければならなかったりした時に

この深くに腰を落とす車の乗り降りが

どれだけ大変で苦痛だったか・・・

恥ずかしいが

私が降りる時は

運転席から彼が降りてきて助手席へ回り

両足を外へ出した私の上半身を抱っこし

せーの！と持ち上げる介護が必要になった

座る時も激痛だったが

降りる時に腹筋を使う必要性があり

痛くて立てなかったのだ

彼は嬉しそうに

「抱っこするから待ってて！！」

そういうと運転席から降りて助手席にまわってきた

都度、私は抱っこされ車から降りるシマツ・・・

「やっぱりさー 新しい車に買い替えようよ！」

「何言ってるのー今は不妊治療で子供作るのが先でしょ！」

もちろん、わかっている

お金がかかっているのはわかる

だから、結婚してすぐに買い替えの提案をしたのに・・・

「こんなにぺたんこの車じゃお腹痛いよ」

「だから抱っこしてるでしょー？」

「恥ずかしいし、これから妊娠したらどうするの？
　妊娠初期こそ、こんな深い椅子に座ったり立ったりなんて出来ないよ」

「妊娠したらその時が来たら買い替えますよ」

「妊娠してから買い替えじゃ遅いと思いますけど」

「俺は決める時は早いから安心して！」

いや、そういうことじゃない

なんなら、今不妊治療中すら大変な思いをしているのだから

今すぐにでも買い替えて欲しいのだ

妻への愛って

こういう時に感じませんか？

「ねーすぐ車が手に入ると思ってるみたいだけどさ
　中古車なんて嫌だからね」

「え？新車？！高いじゃん！何言ってるの」

やっぱり中古車を買うつもりなのだっ！！

２０代の若い青年じゃあるまいし

しっかり年収取ってる４０代半ばのオジサンが

今さら結婚して初めて二人で乗ろう！って車が

なぜ

わざわざ

中古車？！！

これからあと何年乗れるか？

今は７０歳も超えると免許証を返納する時代だ

今、新婚で二人初めての車を買おうとしているのだから

新車を買って長く乗ろうよ！

そう思うのは私だけでしょうか？

「まさか・・・安い中古車をまた現金で買おうと思ってる？」

そう、付き合っているときは気が付かなかったが

彼は現金主義！！！！

カードは一応持ってはいるみたいだが

絶対に使わない

新婚旅行の８０万円も

結婚式のお祝い金の現金を持って旅行会社へ行ったのだから・・・

「あのさー現金で車買う人なんてお金持ちの人だけだよ？
　みんなローンを組んで車を買うんだよ」

「ローンなんて組みたくないよ」

「でもさ、今現金が必要な時があるかもしれないじゃない
　ローンを組んで月々の支払いを抑えておけば楽じゃない」

「楽？タダじゃないんだよ？支払いは発生してるんだよ？
　しかも毎月！！」

この人は

ずーーーーっと現金で何でも払ってきた人

４０代半ばになっても

車(安い中古車)を　キャッシュで

購入しようとしている

「携帯だっていつも最新を購入してるじゃない！
　そして携帯も高いけど４年契約で毎月支払っているじゃない！」

「携帯と車は違うよ！」

何が違うのか？

結局は、毎月引き落としされているのだから違いはない

私の父はすごいと思う

新車を３年乗っては

車検の前で新しい車に買い替える

まだ３年しか乗ってないし

大切にいつも自分で手洗いしている愛車は

売る時も高く売れて

新車をまた乗ることが出来ていたのだ

そんなかしこい父親の元で

新車を乗り回していた私が

２０年近く乗り回した車ってだけでもガタガタで嫌なのに

乗り換えする車が

『誰かが乗っていた中古車』だなんて・・・

一生この人は中古車でいいの？？？

私は思うのだ

結婚とは

一生一緒に歩んでいく相手と共に生活していくこと

改めて家族と言う自分たちの核が出来る

子供が出来る、ベビーカーを乗せる

ちょっと大きめな車に買い替える

家を買って

衣食住に家族が困らない大きな買い物をする

旦那さんに何かあっても

妻と子供が路頭に迷うことなく生きていけるように

夫が残すもの

「彼女」　と　「妻」

この違いはここだと思っている

妻になった私は

傷だらけのペタンコ車

買ってくれたとしても誰かのおさがり中古車

永遠に借りた状態の住宅

毎月賃貸料が発生してしまう家

何一つ　新品ってものは貰えないのか・・・

「高いTシャツ買ってあげたじゃん」

とか言われることがあるが

Tシャツやジュエリーは『彼女』でもプレゼントされるが

ファミリー向けの車や家は『妻』にしかない特権だ！

運転しずらい傷だらけのペタンコな車を

私は運転したくないから実家の車を拝借している

早く、自分たちの車を使って

買い物や雨の日のお迎いをしてあげたいと思っているのに

「どーして妻に車を買ってあげなきゃならないの？」

「どーして妻に家を買ってあげなきゃならないの？」

と思っているのかと思うと

私は彼の『妻』になった特権がないと思った

母や姉にも言われる

愛する人と結婚したら新しい車を改めて買い替えたい

愛する人を生涯安心して住める家族で暮らす家を買いたい

自分が死んだとしても

愛する家族は不安な生活になることなく生きて行ってほしい

そう思うのが夫、男じゃないの？？

このままじゃあなたは子供も授からず

車はガタガタの古い車

歳をとっても賃貸で

夫が死んだらトイレ掃除でもなんでも働いて

賃貸料を稼がなきゃならない人生になるのよ？

ズシ・・・と来るお言葉

ホント・・・同感です

本当の愛って

妻でも乗り降りしやすい、運転しやすい車を・・・

妻が毎日使うのに

便利で広いキッチンがある家を・・・

そう思うのが夫が妻へ思う『愛』なのでは？と思う

あくまでも、私の父はそうだった

決してお金持ちでもなく

逆にお金がなくて会社に借金までして買ったマイホームだった

でも、こうして両親は７０歳過ぎても

家賃に困ることなく

働きに出なきゃならないこともなく

衣食住に困らず生きている

先々を思うと

今、彼の奥さんである私は

子供も授かれず

車も傷だらけ

買うとしたら中古車
（結局また車検がきて大金を払う事になるのにね）

そして何よりも不安な賃貸

『あなたにもしも何かが起こったらどうするの？』

と質問をなげてみた

「俺が死んだら、なっちゃん実家に帰ればいいじゃん」

え？

衝撃だった・・・・

無責任すぎる・・・

結婚して
私の人生あなたが背負ったんじゃなかったの？

実家だって

いつまで存在するかわからないのに・・・

今が楽しければいい！っていうこの今の生活が怖い

結婚して安心できる将来だと思っていたのに

これじゃ

彼女の立場と変わらないじゃん・・・

こんなに自分が一番と思っている人だと思わなかった

今が楽しければいい、みたいに将来を考えられない人

先を見て人生設計が出来ない人だと

思ってもみなかった・・・

スピード婚て　

やっぱりダメだね

焦らず、ちゃんとお付き合いしましょう

２年前の私に教えてあげたいよーーー