ウチのハダカの王様

スピード結婚した夫婦の話。生活をスタートさせたが・・・初めて知る夫の言動を書き留めている。

結婚指輪

私はティファニーのリングが夢だった




本当に普通のリング



ティファニーと刻まれてなくてもいい



あのミントブルーの箱に入れられた
プラチナリングが憧れだった




彼と銀座のティファニーで待ち合わせして
指輪をみていた




リングに1粒のダイヤモンドが入ったデザインが目にとまった




これ 可愛い!




贅沢だと思いながらも
思わず「付けてみますか?」というティファニー店員さんの後押しに
「はい」と言ってしまった



普通のリングを考えていたのに
付けてみた1粒のダイヤモンド入りリング
めちゃくちゃ素敵☆


嬉しそうに見つめる私に
「似合うじゃん!石入りにしたら?」
と、すすめる彼



「そう??」
金額はもちろん数万円がプラスされる




これは一生ものだし
買い替えることも無いし


などと勇気づけるもう一人の私がいる




スタッフの方とサイズを見直したりしていると





「なっちゃん!これはどう?!」




彼がすすめてきたのは


その嬉しそうに眺めている1粒ダイヤモンドリングに


もう2粒 


ダイヤモンドがついている


3粒リングだった!!!




イヤイヤイヤ・・・・
そんな豪華なリング・・・


そうじゃなくてもココはティファニー



1粒の石が入っているのもためらってしまうのに



3粒の石が並んだリング・・・



金額は普通のリングが2本買えてしまうほど上がる!





「こんなすっばらしいモノ 怖くて普段付けられないよ」


「だって1粒付いてるものも3粒付いてるものも普段付けるリングでしょ?」


「そうだけど・・・ ダイヤモンドが取れたら怖いし」



そんな会話をしていると
「そのような普段の生活上では石が取れたりしませんよ」
スタッフの方がフォローを入れてくる




私は値段の事も考えたら
本当に1粒リングがいい!と思っていたのだが




「3粒デザインは嫌いなの?」




このセリフに「そうじゃないけどー」と答えてしまった





「じゃぁ 決まり!すみません、こっちの3粒リングの方でお願いします」







目も



口も



あんぐり



開いてしまった







「迷ったなら多い方がいいじゃん!」








これが


彼の口癖


良きにしろ


悪いにしろ






こうして


彼の口癖にのっかり



私の薬指には


3粒ダイヤモンドのリングが


はめられている







「迷ったらどちらも買えばいい」
「迷ったら多い方がいい」







この彼の考え方が
のちに
生活費を
苦しめるとは
知らずに・・・・