ウチのハダカの王様

スピード結婚した夫婦の話。生活をスタートさせたが・・・初めて知る夫の言動を書き留めている。

やっと契約!!!

私はまもなく9カ月に入る妊婦


旦那さんには
『8ヶ月中に車を買い替えてくれないならばこのマンションを出ます』


と先日メールをたたきつけてやった・・・



ゴールデンウィークに入った途端



「なっちゃん!今日行きたいところがあるんだけど」


「え?ゴールデンウィークは赤ちゃんを迎える為の部屋片づけじゃなかったの?」


「まだ長い休みはあるんだからいいでしょ?」




どこに行くのかと思ったら



高速道路にのって


「え?どこ行くの???」


「車を見に行くんだよ」


「車?!!イイのが見つかったの?」


「うん、だから見に行ってみようと思って二箇所なんだけど」





やっと車を買い替えるにあたって動き出した旦那さん





自ら行くと言ったのは初めてで


前回は私が誘って見に行った中古車


見るだけで終わった一日だっただけに


今日も見るだけで終わってしまうかもしれない・・・




そんな気持ちで助手席に座っていた





早速、ちょっと綺麗な広い中古車センターに到着



「すみません、これを見たくて予約入れたものです!」


「はい、お待ちしておりました、こちらへどうぞ」




知らないうちに話は進んでいたようだ





「なっちゃん、早速車見に行こう!」



旦那さんと営業さんが歩く後ろから付いていくと



「なっちゃん、これでーす!」



旦那さんが指を指したのは


ファミリーカー!



「おー これですか?へぇー希望の白だしね?」



「どうかな?」



「金額もすごい安いけど事故車とかじゃないでしょうね?」


「あ、ウチの中古車は全て事故車は取り扱ってませんのでご安心ください!」


「そうなんですか、、、」




ファミリーカーで
彼が望んでいた車種で
ホワイトカラー


何よりも驚いたのが金額!!



私は中古車でもキレイめな車体がいいし


ワンオーナーで禁煙車を検索していた為


200万前後していたのを知っている




それ以下で見つけても事故車だったり


水没経験した車だったり


走行距離10キロぐらいは走った車だ




彼が自慢げに見せている車は


事故車でもなく
もちろん水没も何も経験がなく
ワンオーナーで禁煙車
走行距離は6キロ越えぐらい


なのに150万から130万へお値下げされていた



こんなに安いのはなぜ????



話を聞いた限りでは


この会社の仕入れ方と
安く下げて行って沢山の数を売ることを第一としているらしく
これ以上下げて売れなかったら廃棄する予定だと言う



旦那さんは
一番いい値下げの頃に出会ったようだ





一応、もう一軒みたいところがあると言っていたので


保留にしてもう一軒を見に行ってみた




そこの中古車屋さんは


近所にもあるような小さな中古屋


「すみません、予約したものです!」


「あ、はい車は、こちらに用意しております!」



スムーズに案内をされた



そこはさっき見た車と同じ機種だったが
色はネイビー


走行距離は5万キロほど


金額もあまり変わらないほどだった


もちろん事故車でもなく
最安値にしていて
これでも売れなかったらネットオークションにかけるというシステムだった



しばらく車体の傷や金額の話を伺い
旦那さんが切り出した


「わかりました、ありがとうございました!
 また明日までにご連絡しますね!」


「ご連絡お待ちしております」




「なっちゃん行こう!」



車に乗り込むと
彼は先ほどの中古車センターへ向かった


「あれ?帰るんじゃなくて戻るの??」


「うん!」




旦那さんの中では
もう決まっているようだ・・・






「おかえりなさい!!もう一軒の車はいかがでしたか?!」


戻ってきた私たちを嬉しそうに歓迎してくれた先ほどの営業さん



「向こうはネイビーで、走行距離もこちらより少ないんですよねー」



そう旦那さんは切り出したが
テーブルに案内され
しっかり椅子に座り込んで交渉が始まった・・・




??!
これは買うつもりなのか??



私はあまりにも長い交渉に


車へ戻って横になった


お腹が張ってる・・・




もう帰ってベッドで横になりたい・・・





寒くて目が覚めた


私は横になったまま寝てしまったようだ


外は真っ暗になっていて


お昼過ぎに来た中古車屋さんが


夜の7時だ!!


おいおい夜になってるじゃないか!!


お腹も空いたし寒いぞ!


8ヶ月の大事な時の妊婦を放っておいて何時間待たせるのだ?!




旦那さんに電話をすると


「あ、なっちゃん?ごめんね、今契約始まったのよ
 書類書いてるからもうちょっと時間かかるわ
 車の中寒くない?こっち戻って温かいものでも飲んだら?」




「契約?!!」



ついにこのホワイトカラーのファミリーカーで
値段交渉成立したらしい




私は旦那さんの席に戻ると
大量の書類にサインをしていた


「奥様すみませんです、お待たせしております」


「買うことに決まったんですか?」


「はいご契約いただきましてサインを頂いております」


「車体価格ってよりもさ~そこに上乗せされるものが多くて
 思ったよりも金額が上がるからさー
 いらないものはいらない、て交渉が長引いちゃったのよ」



「よくわからないけど、買うことに決まったのね?」


「はい、奥様のご希望車種ではありませんが
 ファミリーカー買うことに決まりましたので
 お待たせしました!!」




やはり走行距離とかじゃなくて
ホワイトカラーが良かったんだね・・・


そう思いながら


温かい紅茶をいただく私





夜の9時を過ぎ
閉店の音楽が流れる中


今後の手続き、集めて送って欲しい書類など
説明を受けて
本日無事終了!!




車に乗り込むと


「ごめんねー時間かかっちゃって」


「ホントすごい長かったけど無事契約出来て良かったよ」


「奥様が出産する前に納車間に合いそうで良かったです」


「三週間はかかるって言ってたよね?」


「いや、二週間で納品してもらう!!」







旦那さんは気に入ったみたいで
翌日には書類集めにいき
車庫証明をとったり
車庫の距離を測りに行ったり
バタバタと必要書類を集め
郵送よりも早いから、と
直接、また高速にのって担当営業さんへ手渡しに行った





そして


その二週間後


車の準備が出来ましたので受け取りにお越しください、と連絡が入り


週末、中古車センターへ行ってきた



指摘した傷が消えて
指摘した車内の汚れも掃除されたファミリーカーが
私たちを待っていた



「なっちゃん!車と俺写真撮ってくれる?」



20年乗った愛車とのツーショット写真を沢山撮ってあげた


「どう?」


「うんよく撮れてるありがとう」


「思い残しはない??」


「まぁね!」



二人は愛車にお礼を言って


新しく購入したファミリーカーへ乗り込んだ



「では、お気をつけておかえり下さい!」



営業さんの掛け声と共に


私たちはファミリーカーで出発した




「奥様、大変大変お待たせ致しました(笑)
 車体が高くなったファミリーカーの乗り心地はいかがでしょうか?」



「そりゃもう!今までのペタンコな車と違って
 乗り降りも楽ちんだし、社内も広くなって乗り心地はいいですよ!」



「それはそれは喜んでいただき良かったですぅー」



「そちらは運転してみていかがですか?」



「うん、重たいだろうなーとか運転しにくいだろうなーて
 思っていたけど、案外良い感じっす!」



二人で笑って


良かった良かったと神社へ向かった



中古車というのもあるし


これから家族で乗る車だからと私がお願いし


車のお祓い、ご祈祷をしに行った



あれだけペタンコの愛車を手放したくない!と言っていた旦那さんが


笑顔で運転している姿を見ることが出来て


本当に良かった・・・



かなりこの車を気に入った旦那さんは


もっと運転したいから寄り道しよう!と


車のお掃除グッズを買ったり


ティッシュケースを買ったり


楽しそうだ・・・




私も
なんとか乗り降りが楽ちんな


車体の高いファミリーカーになり


ホッとした一日でした



こんなお腹が大きくなってきてるのに


今さら離婚って・・・


自分で切りだしたものの


どうしたらいいのか不安だったから


本当に良かった・・・




翌日には


赤ちゃん本舗に早速行って


チャイルドシートを購入!!



汗だくで旦那さん一人で後ろの席に設置!



赤ちゃんを乗せて退院できる準備が整いました☆




彼の気持ちが決まれば早かったけど


やっと準備が整って嬉しい




彼も嬉しいみたいで


車の写真を撮ったり


チャイルドシートと車をパシャリ!



パパになる心の準備も出来たかな??




もう9カ月入りましたからねー!




もっと早く買い替えて


あちこちお出掛けしたかったなぁ(笑)

こんなに痛風になる人初めてです

旦那さんは体重が95キロもあって


痛風にしょっちゅうなるらしい



私と結婚してまもなく痛風になった



私の周りでは健康を第一にしている人が多い為に


痛風は聞いたことがあっても


痛い!痛い!と


実際になっている人を初めてみた




そして今年も


彼は相変わらずの生活習慣を続けているせいか?


痛風になる・・・



もちろん私が食生活を変えたはずだが


運動不足の為


痛風がやってくるようだ・・・






「赤ちゃんベッドを置くにはこっちの部屋がいいよな
今の寝室と俺のテレワーク室を交換しよう!」



突然の発言に驚いた



なんでも自分でやるような人が言うならわかるけど


洗車すらお金を払って人にお願いしている人が


ダブルベッドやら洋服やらの大型荷物を
入れ替える??!



できるわけがない!!!



「痛風を早く治してください」


「わかってるよーなっちゃんリモコン取ってー」



お腹の大きな私に
歩けない旦那さんは
あれ取って!これ取って!とお願いをしてくる始末・・・



私のお腹は大きくなるにつれて
動けなくなってくる


だから衣替えや赤ちゃんの迎える準備を進めたいのに


旦那さんは大きく紫色に腫れた足のせいで


全く動けず・・・使えない・・・




ゴールデンウィークには
部屋の中を入れ替えるぞ!!



なんて張り切っていた旦那さんだが・・・





やっと治りかけていた痛風が


突然の悪化・・・・




部屋の中をケンケンして歩く始末・・・




私の母や姉からも


よくそれだけ痛いのわかってるのに
痛風になるよねー
生活習慣病なんだから
生活習慣変えようと思わないのかしら??




と、言われ・・・



ホントおっしゃる通りです!!!




少し良くなってウォーキング行ってくるわ!と出掛けると


翌日には


親指の付け根が痛い・・・
外反母趾がまた痛くなっちゃった


と言って


三日坊主で終わる・・・




こうして体が重たい人って


結局動かなくなる


でもいつも通りの食欲


そしてまた


痛風になる



悪循環・・・





体が軽くなるからプール始めたら?!と
提案したが
もちろんのこと


「嫌だよーー」




結局運動は面倒くさいのだ。。。




夫婦で過ごす最後のゴールデンウィーク


どこに行くわけでもなく・・・


掃除したり、部屋の移動も出来ず





役に立たない夫

古い愛車を捨てられない旦那へ

結婚してからずっと


彼の愛車の買い替えをお願いしてきた・・・


彼が23歳から乗っている愛車はホンダの新車で購入したらしいが


ペタンコなブンブン車で


音楽を流すと


外にボンボンと


低い音が漏れるような車だった


彼が言うには
「走りが違う!!」



そんな車
この辺のご近所スーパー往復に必要ですか??








結婚を機会に


子供がお腹に出来た機会に






そう言ってせめての普通の車体である乗用車


なんならこの際赤ちゃんも出来たことだし


ファミリーカーをお願いしているのだが



こういうスポーツカーみたいな車が好きな人って


どんな理由を言っても


買い替えてくれない・・・・





私たちは遅くに出会って


ついに結婚し


念願の赤ちゃんまで授かったのだから


「なっちゃん不妊治療よく頑張ってくれたね
 俺もついにファミリーカーを買う時が来たか!」



なんて喜んで買い替えてくれると思っていたのだが・・・



お腹が膨らんできて
ペタンコな車体の車を乗り降りするのが大変な私を


「俺が抱っこして引き上げてあげるから」


といって


わざわざ運転席から出てきて回ってきて


助手席から立とうとする私を抱きかかえ引き上げてくる・・・




そんなこと、毎回乗り降りするたびになんてやっていられないだろ




私はこんなにお腹が大きくなったんだからと
強く買い替えをお願いしたが
この車以外に乗りたいと思う車が見つからない、と言うのだ



最近では
「なっちゃん!助手席よりも後ろの席の方が
座面が高い事が判明したよ!
後ろに乗ってみて!」


後部座席のドアを開けると
座布団が何枚も重ねてあり
少しでも座る位置を高くしてあった・・・



「なに?この座布団・・・」


「少しでも乗り降りしやすいかな?って思って」



「そこまでしても車買い替えたくないの??」



こんなの優しさじゃない・・・


彼の最後まで買い替えたくない
意地の抵抗だったのだろう




こりゃ~
この人
マジで

買い替えないつもりだな・・・


この妊婦時期さえ乗り越えれば!!
なんて思っているのかもしれない・・・







さすがにこの車も20年ほど乗っているわけで


車もあちこちが故障し
点検を受けるたびに部品の買い替え
車検でも10万以上の出費だ


これだけ古い車に新しい部品を都度新しくしているのが馬鹿馬鹿しい
そう思うのは妻の私だけだろうか?




私はこの度
妊娠8ヶ月に突入したことで
結婚当初から
ずっと思っていたことを実行することにした





価値観の違い
別れの決意だ・・・





夜、隣で往復いびきをかいて寝ている旦那さんの横で
長い長い文章をポチポチと携帯へ入力し
LINEで旦那さんに送信した



『私はずっと車の買い替えをお願いしてきました。
買い替えて欲しいには理由があるからです。
ずっとこのまま夫婦二人で乗るならばこの車でも構いません。
しかし、この度念願だった赤ちゃんを授かりました。
家族が増えるし、これからの生活に合った車が必要だからです。


あなたがこの車を大好きで買い替えたくないのはわかっています。
しかし、私のお腹は8ヶ月に突入し、来月にはもっともっと大きくなり
乗り降りが苦しくなります。
そんな妻を見ていても、車を買い替える気がしないのであれば
私は9カ月に入る前にこのマンションから出て行きます。
あなたは自分が大好きで自分が一番なんですね。
私は、妻の為にも、早く車を買い替えよう!
と思ってくれるのが夫だと思います。
新車が欲しかったけど、あなたが新車を嫌がるので
中古車でもいいよ、と言いました。
それでもこの8ヶ月探す気配もありませんでした。
愛車をあきらめる時間
買い替える車を探す時間
十分あったにもかかわらず、あなたは何も変わらなかった。


この前、出産したらなんで実家帰るの?
俺独りでご飯とかどうすればいいの?
て、言われた時はガッカリでした。
こっちの事は心配しないで実家でゆっくり体休めてね
と言うのが夫だと思います。
姉の旦那さんは、産後、実家で一ヶ月過ごし
アパートに戻ろうとしたら
もっと実家でゆっくりしてくれば?と言ってくれたそうです。
あなたは、自分の身の回りを世話してくれる人がいないから
早く帰ってきて欲しいという意味ですよね?


私は、あなたの愛情が感じられません。
だから、私はここを出て行きます。』





翌朝


既読にはなるものの


いつも通りに接してくる旦那さん



でも、ふいに


「ここを私は出て行きます!とか言われちゃったよ」


と、ふざけた口調で言ってきた




「だってホントだもの、私は本気で送ったんですよ」



「何を言ってるんだか・・・」



「冗談じゃないです!考えて考えて出た結論です
どうしてここまで言っても買い替えるの嫌なんでしょうか?
そこまでしても買い替えたくない理由を教えてくれませんか?」




すると
彼は重たい口を開いて言った



「もう少し 乗りたいんだもん」






あきれた・・・・


23歳から乗り続けてきた車



そして


結婚し


不妊治療してるときも


子供が出来たら買い替えないとね!と彼には言ってきたし


少しずつ


この車にピリオドをつける時が来たんだぞーって


呪文のようにささやいてきたのだ






いざ妊娠し
お腹が大きくなってきて


8ヶ月までの時間があったにもかかわらず



いまになっても


『もう少し乗りたい』



私は父と母にもこの件について話し


そんな自分勝手な男とは別れるしかないね・・・


と結論に至った・・・




父は残念そうに


こんなに娘が健康な体なのに
不妊治療頑張って
やっと赤ちゃん授かった体なのにな


喜んで俺だったら新車を買って
喜ばせたいけどな・・・






私は本気で8ヶ月いっぱいで


彼のそばから離れます・・・