胸キュンのドラマなどにはよくあるあるの場面

彼氏が彼女の長い髪の毛を

お風呂上りに

ドライヤーで乾かしてあげる

胸キュンのシーン

確かに20代の頃

やってもらいたい願望があったかもしれない

40歳で結婚した私だが

今

旦那さんが

「どれどれーーーー」と

長い髪の毛を乾かしている私の手から

ドライヤーを奪い取り

私の濡れた髪の毛を乾かしてくれる

胸キュンのシーンである

「ありがとう・・・」

決して

ウチの旦那さんは美容師でもなく

ヘアーメイクさんでもない

「髪の毛はこうやって毛先からじゃなくて
　頭のてっぺんから乾かさなきゃー」

と、頭からドライヤーをかける

長い髪の私から言わせてもらえば

この長い髪

そんな頭から乾かしていたら

水が毛先でポタポタしてしまい

私のパジャマの肩はびしょ濡れだ

とりあえず

ざっと耳から下の髪の毛を軽く乾かすのが私のやり方

そう説明しても

必ず

頭のてっぺんからドライヤーで乾かしてくる

私は親に似てめちゃくちゃ剛毛

毛の量がとても多い上に長い髪

頭からドライヤーをかけても

乾くには時間がかかるのだ

てっぺんからドライヤーをかけているうちに

私の毛先は雨の中走ってきたかのように

しずくがポタポタしている

「ねぇ！だからさー軽く毛先を乾かさないと濡れちゃうんだってば」

「タオルでちゃんと拭いてこないからだろ？」

「拭いてるよー！ちゃんと拭いても毛の量が多いし滴出てくるんだよ」

「なっちゃんのやり方は髪の毛が痛むよ！」

旦那さんが
面倒くさい・・・・・

普段私がやると

毛の量が多いのもあり

15分くらいかかるドライヤー

もちろん、髪をドライヤーの熱から守る

ヘアスプレーなどをかけてからしている

美容師さんも二人がかりで乾かしてくれたり

二刀流のように

ドライヤーを２個持って乾かしてくれることもある

そのくらい毛の量が多い私だが

旦那さんが乾かすと５分ほどで終了

「え？もう終わり？！」

「もちろん！十分乾いてるよ！」

触ってみると

後頭部の下や

耳の後ろ側

湿っていて乾いていないのがわかる

「ここらへん、濡れてるよ！」

「え？すこし湿ってるだけでしょ？」

「湿ってちゃダメなの！生乾きは厳禁なんだから！」

「こんなの自然に乾くよ！大丈夫！もうドライヤーはしちゃダメ！」

「ダメ、って生乾きは嫌なの！髪の毛が臭くなるんだから！」

「臭くならないよー大丈夫！あ～いい香りだよ！」

このやり取りを

彼がドライヤーで乾かしてくれるたびにしている

男性は短髪だったりして

すぐに乾くかもしれないが

毛の量が多い女性の

後頭部の下や

耳の後ろは乾きにくいのだ

寝るまでに乾かないと

枕まで湿ってしまう

美容師さんにも

もちろんドライヤーのかけ過ぎは髪の毛を痛めるが

生乾きはダメだよ、しっかり乾かさないとね！

と言われたことを思い出した

「以前、美容師さんにもしっかり髪の毛は乾かすように言われたの！」

そう言うと

「しっかり乾かすなんてその美容師ダメだね」

と、偉そうな返事が返ってきた

髪が長いし

乾かしたら汗だくで暑いから

すぐに髪の毛を束ねたいのに

湿っているせいで束ねられない・・・

そんな時に

たまたまかけていたドラマの中で

彼が彼女の手からドライヤーを奪い

彼女の髪の毛を乾かしている

ドラマの中の彼女は

嬉しそうに胸をキュンキュンさせて

「ありがとう」と恥ずかしそうだ

こっちは

生乾きだ！とか

そんなのはダメな美容師だ！とか

口喧嘩しているというのに・・・

そして

「なっちゃんどうしたの？！肩がびっしょりだよ！！」

・・・て

あんたのせいでしょーーーー！！！

もう乾かしてもらわなくて結構です！

自分で乾かしますから！！

口ばっかり達者で

あー言えば、こー言う

ホント嫌になるわっ・・・・